予 防
シロアリ予防
大切な財産を守るために
自宅のメンテナンスは一戸建ての場合、常に心掛けておく必要があります。早めのメンテナンスは修繕費を安く抑えます。家のメンテナンスでは、外壁、屋根を思いつく人が多いですが、シロアリ予防を加えておくことが大切です。
家屋に害を及ぼすシロアリ
シロアリは白いアリと名付けられているのでアリの仲間と思われますが、生態はアリと異なっていて、ゴキブリの仲間に属します。
女王と王をペアとしてコロニーを形成する社会性昆虫です。働きアリが大半で、一部は兵隊アリになります。
20種類くらいいるシロアリの中で家屋に害を与えるものは、主にヤマトシロアリとイエシロアリです。羽アリや兵隊アリを見ると、その2種を識別することができます。
ヤマトシロアリと比べるとイエシロアリは食欲旺盛で、被害が大きくなることがあります。
シロアリの巣
・ヤマトシロアリ
数千~数万頭の比較的、小さな巣を家屋に作ることが多いです。
・イエシロアリ
数百万頭の巣を地中、樹木の根、壁の間、梁、等に作ります。
本巣という中心となる大きな塊の巣を作り、そこから枝分かれして蟻道を伸ばし、分巣を作ることが多いです。
巣全体としては、100m半径の距離になることもあります。
分巣を駆除しても完全な駆除にはならず、最終的には本巣まで駆除する必要があります。
シロアリ予防をお勧めする理由
シロアリ被害に遭って家の柱や梁などを食害された状態で放置した場合、修繕や補強が必要となります。
その場合は早めのシロアリ予防で家を守る場合と違い、シロアリ駆除になり当然シロアリ工事金額も高くなり、その上、建築屋さんの修繕費用が発生し、全体的に高額で割高となってしまいます。
常にシロアリが生存している環境で生活をしているという認識が大切です。
シロアリ被害に遭いやすい場所
玄関、台所・風呂場・トイレ・洗面所です。床下からの被害が大半です。
普段から、家を点検することが大切です。
床下の点検口がある、柱が露出していることが望ましいです。
床下は人が入って動ける空間を確保した方が、シロアリ被害を事前に見付けやすくなります。
柱が隠れていると、壁を取り除く必要が出てきます。
床下暖房などには注意
床下に断熱材や暖房機能などがある家は、冬でも快適に暮らすことができますが、シロアリにとっても住みやすい場所になります。
日光が当たり暖かい南側にシロアリ被害が多いのも同じ理由です。
機能やデザインを重視した家は、特にシロアリ点検を定期的に行ってください。
床下の風通しを良くする
シロアリは風通しの悪い湿った場所を好み侵入してきます。
床下換気口の周りに物を置いて塞がないようにしてください。
基礎が低い家、また建物付近に田んぼ、池、川など湿気を受ける家は特に注意が必要です。